Wilds of Eldraineの邦題は?

2023年2月、ファイレクシア:完全なる統一が発売された。

その後、4月には機械兵団の進軍が発売され、そのさらに後には機械兵団の進軍:決戦の後にが発売されることが既に情報公開により明らかになっている。

では、その先のセットは判明しているのか?

 

実は、判明している。

 

2023年秋には、『Wilds of Eldraine』が発売され、2023年冬には『The Lost Caverns of Ixalan』が発売される。

しかし、これら2つのセットには邦題がない。

正確にはまだ公開されていない。

 

そこで今回は、これら2つのセットのうち、『Wilds of Eldraine』の邦題を考察しよう。

 

1 Wilds of Eldraineとは?

 

歴代最強のプレインズウォーカー、『王冠泥棒オーコ』などの数々の強力カードを輩出した名セット(迷セット?)、エルドレインの王権は原題がThrone of Eldraineである。

Throneを王権と訳しており、そのまま、エルドレインの王権という邦題にしているわけだ。

したがって、新セットも『エルドレインの~』になるはずだ。

では、『Wilds』とは、どのような意味か?

 

■ Wilds

日本語訳:荒地、荒野、野生

 

 

『Wilds』には、荒地や荒野といった意味があるので、これをこのままMTGに持って来れば、邦題は『エルドレインの荒野』となる。

 

これでも有り得そうな邦題だが、どうもしっくり来ない。

そこで、この『Wilds』という単語はMTGのカードではどのように訳されいるか調べるため、カードリストを眺めていると……

 

Evolving Wilds / 進化する未開地

土地

(T),進化する未開地を生け贄に捧げる:あなたのライブラリーから基本土地カード1枚を探し、タップ状態で戦場に出す。その後、ライブラリーを切り直す。

 

どうやら『Wilds』には、未開の地、まだ誰も足を踏み入れていない未開拓の場所を意味する言葉としてMTGでは使われているようだ。

そうすると、邦題は『エルドレインの未開地』だろうか。

しかし、これもあまりしっくり来ない。

なんだが語呂が良くない。そんな気がする。

さらにカードリストを眺めていると……

 

 

エローレン荒原/Eloren Wilds

次元 ― シャンダラー(Shandalar)

いずれかのプレイヤーがマナを引き出す目的でパーマネントを1つタップするたび、そのプレイヤーはそのパーマネントが生み出したいずれかのタイプのマナ1点を加える。
あなたがカオス・シンボルを出すたび、プレイヤー1人を対象とする。いずれかのプレイヤーがプレインズウォークするまで、そのプレイヤーは呪文を唱えられない。

 

荒野ではなく、荒原と訳す例もあるようだ。

これだと邦題が『エルドレインの荒原』となり、王権とも韻を踏んでいるのでしっくり来るが、そもそもエルドレインに荒原なんかあっただろうか。

さらにさらにカードリストを眺めていると、

 

 

Escape to the Wilds / 僻境への脱出

 (3)(赤)(緑)

ソーサリー

あなたのライブラリーの一番上からカードを5枚追放する。次のあなたのターンの終了時まで、あなたはこれにより追放されたカードをプレイしてもよい。

このターン、あなたは追加で土地を1つプレイしてもよい。

 

2022年10月当時のスタンダードで禁止になったソーサリー、『僻境への脱出』というカードには『wilds』という単語が使われている。

そして、この『僻境』という単語は、エルドレインの世界では重要な意味を持つ。

 

エルドレインは、美女と野獣ヘンゼルとグレーテルをはじめとするおとぎ話をモチーフとした世界であるが、その世界は王族や市民が生活する王宮(Realm)と妖精や怪物などが生息する僻境(Wilds)に分かれている。

エルドレインの王権の背景ストーリーでは、国王であるケンリスがオーコによって鹿にされてしまい、失踪した国王を捜索するために、王家の跡継ぎであるローアン・ケンリスとウィル・ケンリスが僻境へ向かうという内容になっていた。

 

『Wilds of Eldraine』では、エルドレインという世界の僻境の部分に注目したセットになるのではないか。

 

そうすると、邦題は『エルドレインの僻境』となるのか?

 

答え合わせはだいぶ先になるが、気長に待つ。